集会報告
●[京都]「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!2.12京滋集会」●
■地域の10団体が実行委に
2月12日、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!2・12京滋集会」が京都市内で開催された。
昨年夏からの滋賀県警・大阪府警による弾圧に対し、昨年末に京都と滋賀でともに闘う労働組合や市民団体10団体が決起して「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会」を結成。今回はその実行委員会が主催する初めての集会となった。急遽準備された集会ではあったが、この間の警察権力による大規模な不当逮捕・長期勾留への強い怒りもあり、会場は満席。約100人の労働者・市民が集結した。
■「組合を脱退せよ」と県警
集会はきょうとユニオンの服部書記長が司会を務め、ユニオンネットワーク・京都の野村さんが主催者挨拶を行った。
続いて、永嶋弁護士から弾圧の概要が説明された。そのなかで、警察が逮捕された組合員本人に対して組合脱退を強くすすめるだけではなく、家族にまで連絡して脅しをかけているとの衝撃的な事実も明かされた。
この後、実行委員会を構成する各団体の代表が登壇し、それぞれが連帯のアピールを行った。
関生支部を代表して坂田副委員長が登壇。この間の多大な支援に対して感謝の言葉を述べたうえで「何が何でも組織を守り、必ず弾圧をはね返す」との強い決意を表明した。
約2時間におよぶ集会は「かんなま勝手連・滋賀」の稲村事務局長による力のこもった団結がんばろうで締めくくられた。
≪ 通信/京津ブロック ≫
●[東京]関西生コン弾圧事件・緊急報告集会●
2月8日、東京・全水道会館で「関西生コン弾圧事件・緊急報告集会」が開かれ、160人が結集した。
集会直前の2月5日、新たに15名の逮捕者が出たばかり。労働運動を「恐喝未遂」や「威力業務妨害」にすり替えた組合弾圧が続いている。逮捕された組合員のなかにはこの集会が開催された時点で6ヵ月もの長期にわたって勾留されている者もいる。
大阪地裁における第1回公判を傍聴した海渡雄一弁護士は、驚きを隠せない様子だ。
「違法行為に対し法令遵守を求めたことが『軽微な不備に因縁をつける行為』であり、恐喝未遂とされる。ストライキでミキサー車を止めたことが威力業務妨害であると検察は述べている。大変驚いた。開廷2時間前にも関わらず、生コンの事業者と思われる傍聴者約70名が、すでに法廷前で並んでいる状態だった。協同組合側は大人数の動員をかけていたようだ。傍聴した事業者のなかには、逮捕されている組合員が語る言葉にうなずく者や、小刻みに震えている者もいた。困難が待ち受ける、生コン業界の未来を予想したのだろう」と、報告した。
宮里邦雄弁護士は「これはもはや、『平成』労働運動史上最大の弾圧事件だ。組合つぶしに警察が動いている、異常な弾圧だ。警察法2条の条文には『警察の活動は(中略)不偏不党且つ公平中正を旨とし、いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあってはならない』とある。これに真っ向から違反しており、極めて悪質で政治的な弾圧だ」と憤った。
≪ 通信/T ≫